ひかり整骨院のブログ

埼玉県蓮田市と上尾市のひかり整骨院です。

「天気痛」低気圧と痛み

不安定な天気が続き体調を崩す方が多いですね。

天気の変わり目に、もともと痛かった首や腰が余計に痛む事が良くあります。

これを「天気痛」と呼ぶ事があります。

 

以下「佐藤 純 氏 名古屋大学環境医学研究所 近未来環境シミュレーションセンター准教授 「天気痛」とは?低気圧が来ると痛くなる…それ、患者さんの思い込みではないかも!?より一部転載

テルモ株式会社が慢性疾患患者と一般人を対象に行った「健康と気候に関するアンケート調査(2004年)」では、天候や季節の変化による体調への影響を経 験している人は73%いた。とくにリウマチ患者は86%が天候の変化による関節の痛みを経験している。また、愛知医科大学医学部・学際的痛みセンターが主 体となって行った「尾張旭市大規模住民アンケート調査(2011年)」では、慢性疼痛を持つ人の25%が天候悪化によって痛みが強くなると回答した。

 

「天気痛」の代表的な疾患は関節リウマチ、変形性関節症、線維筋痛症片頭痛などである。上半身の痛みを訴える例が多いのが1つの特徴である。また、一人 の患者さんに腰痛、膝痛、片頭痛、肩こりがあった場合、片頭痛、肩こりは天候の影響を受けるが、腰痛、膝痛は影響を受けない。また、筋肉とか関節の深部の 痛みは影響を受けるが、皮膚の表面の痛みは影響を受けない、というように、影響される部位に偏りがみられることも多い。

気圧の低下によって慢性疼痛が増悪するメカニズムは何であろうか。慢性疼痛には交感神経が関与する「交感神経依存性疼痛」が多く含まれている。そのため、 多くの患者さんはストレスが強まると痛みが増強するのである。

愛知医科大学医学部・学際的痛みセンターで「天気痛外来」を開設している佐藤純氏は、名古屋大学環境医学研究所で気圧と痛みの 関係を調べる臨床試験を行った。被験者は、示指の挫滅損傷後に損傷部位の疼痛、アロディニア、右上肢の深部痛 としびれを訴える患者さんである。気圧を変えないで行った試験では痛みの強さに変化はみられないが、気圧を下げたとたんに痛みが増強し、元の大気圧に戻すと痛みは減弱した。

佐藤氏は以上の他、様々な実験から下のような推察をしました。

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天気痛と内耳、交感神経(自律神経)の関係です。

 

天気痛の対処として、自律訓練法や呼吸法、マッサージなど自律神経の働きを調整する体操などを行うことが有効です。