ナルシスくんは脳血管疾患に気を付けて!?
自己愛は特に男性の健康に悪影響をもたらす
ヘルスデージャパンより
自己愛(ナルシシズム)によくみられる過剰な尊大(傲慢)さは人間関係に有害となる可能性があるが、その人格特性が男性の健康を害する可能性が、新しい研究で示唆された。自己愛は一般に、自己愛の強い人ではなく他者に良くないとみられる人格特性だが、今回の研究は自己愛者本人の身体に及ぼす影響の有無を探ったもの。
米ミシガン大学(アナーバー)の研究者によると、特別な権利主張(entitlement)および不当な他者利用(exploitativeness)という2つの破壊的な自己愛の特性において高スコアを示した男性は、高血圧や心臓障害につながるストレスホルモンであるコルチゾール値が著しく高かった。また、男女とも同程度に自己愛が認められた場合に、女性ではコルチゾールのストレス反応は認められなかったという。
自己愛の5つの性格要素のうち、指導性/権威、優越感/高慢さ、自己耽溺/自己賛美という3つは有用または健全と考えられている。研究の結果、コルチゾール値の上昇は不健康な自己愛の要素(権利主張および他者利用)を持つ男性にのみ認められた。Konrath氏らは、これらの男性ではHPA系が慢性的に活性化していると推測している。研究結果は、オンライン医学誌「PLoS ONE」1月23日号に掲載された。
クレクレくん男子は要注意かも!
自己愛は特に男性の健康に悪影響をもたらす(2012.1.30掲載)