ジャンクフードがやめられないのは脳の機能低下のせい
ジャンクフードがやめられないのは脳の機能低下のせい
「高カロリーのジャンクフードが食べたい」という欲求に屈してしまうのは、背外側前頭前皮質と呼ばれる脳の自制に関わる領域の機能低下が関連していることがわかった。
カナダ、ウォータールー大学(オンタリオ)のPeter Hall氏らの研究で、「Psychosomatic Medicine: Journal of Biobehavioral Medicine」9月号に掲載された。
背外側前頭前皮質は、人が自分の行動を制御するのを助ける。以前の研究で、脳のこの部分の活動が増大すると不健康な食品への欲求を抑えられることが示されていた。今回の研究では、この部分の活動が低下することがジャンクフードに溺れる原因となる可能性があると判明した。
背外側前頭前野が障害されると・・・
- 作業記憶(ワーキングメモリ)の低下
- 注意集中、注意制御機能の低下=物事に集中できない。持続性、選択性、分配性。
- 判断力の低下
- 目標達成のための企画遂行、計画性、問題解決能力=目標設定、計画をたて、それにそって行動し、モニタリング、行動を制御。
計画性、問題解決能力=物事を整理し順序よく実行したり、正確に判断し、計画をたてることができない。時間を配分する、先を見通すなどの概念形成能力が低下する。その結果、問題解決能力が低下する。 - 学習能力=経験から学習できない、新しいことが学習できない。
- 我慢できない
- 行動・発話:を行うにあたり時間の前後関係を統合的に調節する。
- 自発性=自発性に乏しくなる。口数が少なくなる。発動性、発話。
- 保続傾向、固執傾向=いったん誘発された反応や知覚が不適切に繰り返される。構え(セット)の転換障害。
- 関心、興味=無関心、周囲に対する関心、興味を失う。セックスに対する興味を失う。
- 自信の喪失
出典
http://mindfulness.jp/noukagaku/zentou/0707-1277-233-zentou.htm
前頭前野はヒトで最もよく発達した脳部位であるとともに,最も遅く成熟する脳部位である。一方老化に伴って最も早く機能低下が起こる部位の一つでもある。といわれています。
また、頭部外傷などでも当然損傷を受けます。
そういえば思いあたる人がちらほらいるのでは。
ただ、人の身体の機能は非常に複雑で、分かっていない事も沢山あり、一筋縄でいくものでもありません。
まあ、こんな事もたまにはあるかも?ということです。
ジャンクフードがやめられないのは脳の機能低下のせい(2014.10.9掲載)